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面白い方言

徳島には、「ちんちん」や「しょーたれ」などの面白い方言がたくさんあります。徳島の方言のことを、阿波弁と言います。
今回は、徳島の面白い方言について紹介します。


目次
1、ちんちん
2、しょーたれ
3、あきゅーざ
4、いたい
5、なやむ
6、まめくじ
7、どちらいか
8、おしまい
9、ぬくめし
10、いける
11、へらこい
12、きゃっきゃ
13、ぼーふら
14、いか・のぼり
15、よばいぼし
16、きる
17、ありんこ
18、いっちょ・いっちゃん
19、おしまいなはれ
20、おどろく
21、たて・いっこん
22、によい
23、ちくちく
24、おきょい
25、あるでないで
26、くそはんが
27、どひん
28、めんどい
29、けんとがわるい
30、けつまずく
31、つい
32、なしになる
33、ちゃんぽん
34、はねかやる
35、たいほー・トヒコキはぬすっとする
36、ひろげさがす
37、えらい
38、ねぶる
39、じゃまなおてんき
40、もー
41、だまかす
42、こーねつ
43、ばいやい
44、はたく
45、ひげむし
46、おとどい
47、ねんじゅう
48、ねごめはごめ
49、じいも・ごーしいも
50、もえる
最後に、、、
参考資料


1、ちんちん

最初は「ちんちん」。一番衝撃を受けた阿波弁です。「ちんちん」は、「友達」という意味です。例えば「あいつはぼくの"ちんちん"だ」とできますが、阿波弁について知らない人だと、意味が全然伝わらないどころか、変な人に思われてしまいます。ちなみにぼくは、このような使われ方は聞いたことがありません。

2、しょーたれ

次に「しょーたれ」。「しょーたれ」は、「だらしない」という意味です。例えば「背中からシャツが出ているよ。"しょーたれ"だなあ」とできます。これも阿波弁について知らないと、意味が全然伝わらないどころか、バカにされたと思い怒ってしまうかもしれません。

3、あきゅーざ

「山に行って"あきゅーざ"を取ってこい」と言われても、阿波弁について知らないと、「あきゅーざ」ってなに?と思います。「あきゅーざ」とは、「あけび」(図↓)

という意味です。つまり、「山に行っていって"あけび"を取ってこい」となります。

4、いたい

「"いたい"お風呂は体に良くないよ」と、言われても、阿波弁について知らないと、いたい?おふろが?と思います。「いたい」は、「お湯が熱い」という意味です。つまり、「"お湯が熱い"お風呂は体に良くないよ」となります。

5、なやむ

「なやむ」は全く違う意味になる阿波弁です。「なやむ」は、「取り扱う」という意味です。例えば、「魚を"なやます"のがうまい」とできますが、阿波弁について知らないと魚をなやます?という不思議な文になってしまいます。

6、まめくじ

「まめくじ」は、そのまま「まめくじ」とGoogleで検索するとわかります。そうです。「なめくじ」です。「まめくじ」ってちっちゃいくじみたいな名前なのに、、、。Googleで調べると意味がわかるものもあるみたいです。

7、どちらいか

「どちらいか」は結構有名な方言です。「どちらいか」は、「こちらこそ、どういたしまして」という意味です。「どちらいか」のように阿波弁には、2つの言葉を合わせたものも多くあります。

8、おしまい

「おしまい」これも全然違う意味になる阿波弁です。「おしまい」は、「おけしょう」という意味です。例えば、「きれいに"おしまい"してから出かけよう」とできます。これは、意味は違うけれど文になっている感じです。

9、ぬくめし

「ぬくめし」は、「温かいご飯」という意味です。「ぬくい」が阿波弁では「暖かい」という意味なので、「ぬくいめし」→「ぬくめし」になりました。「ぬくめし」の「ぬく」と「めし」を入れ替えると、「めしぬく」となります。「めしぬき」みたいになって面白いです。

10、いける

「いける」これは、「~にいける」などにつかうけれど、阿波弁だと「大丈夫」という意味です。例えば「だるそうに見えるけど"いける"」などにできます。つまり、「だるそうに見えるけど"大丈夫"」という意味になります。

11、へらこい

「へらこい」これは、同じ言葉で複数の意味がある言葉です。「へらこい」には「ずるい」という意味と「じょうず」という意味があります。このように、複数の意味がある阿波弁は他にもいろいろあります。

12、きゃっきゃ

「きゃっきゃ」これは、漫画などで子どもが騒ぐときなどにきゃっきゃと表記されることが多いですが阿波弁の「きゃっきゃ」には、「胃が痛くなる」という意味と「腹が立つ」という意味があります。全然違う意味になって面白いですね。

13、ぼーふら

「ぼーふら」は、全然違う意味になる阿波弁です。標準語では、蚊の幼虫という意味ですが阿波弁で「ぼーふら」は、「かぼちゃ」という意味です。「この"ぼーふら"大きいでしょう。」とか、言われても気持ち悪く思いますが、阿波弁でしゃべっている人は言うかもしれません。でも、ぼくは聞いたことがありません。

14、いか・のぼり

「いか」と「のぼり」は、同じ「たこ(凧)」という意味です。なんで「たこ」なのに阿波弁では、「いか」というのでしょうね。複数の言い方がある阿波弁もたくさんあります。

15、よばいぼし

「よばいぼし」は、「流れ星」という意味です。夜を這う星ということでしょうか。「よばいぼし」の「よ」を「や」に変えると「やばいぼし」となり「やばいほし」みたいになり、面白いですね。阿波弁には、このような言葉遊びができるものもあります。

16、きる

「きる」は、よく洋服を「きる」などのときによく使いますが、阿波弁では帽子を「きる」というときにも使います。このように阿波弁には、普通に使われている意味と他の意味をあわせたものもあります。ただし、帽子をきるというのは、ぼくは聞いたことがありません。

17、ありんこ

「ありんこ」は、知っている人も多いと思いますが「あり」という意味です。ぼくはこれまで、「ありんこ」は標準語だと思っていました。ですが、実は「ありんこ」は阿波弁なんです。標準語だと思っていたものが方言というのもあるみたいです。

18、いっちょ・いっちゃん

これは、地方によって言い方が変わる方言です。「いっちょ」と「いっちゃん」は、同じ「一番」という意味です。これはほとんどの地域では、「いっちょ」といいますが、徳島県阿南市周辺では「いっちゃん」と言うそうです。

19、おしまいなはれ

あいさつには、朝は「おはよう」、昼は「こんにちは」、夜は「こんばんは」などがありますが、阿波弁には夕方のあいさつがあります。それが「おしまいなはれ」です。阿波弁で「おしまい」は、「おけしょう」という意味がある(面白い方言参照)ので少し不思議ですね。

20、おどろく

「おどろく」これは、全然違う意味になる阿波弁です。「おどろく」は標準語では、びっくりするなどの意味があるけれど、阿波弁では「目を覚ます」という意味です。びっくりするの少し先みたいな感じですね。

21、たて・いっこん

「たて」と「いっこん」は、何かを数えるための言葉です。「たて」は「回数」で、「いっこん」は「ひとつ」という意味です。このように、阿波弁には標準語とは言い方が違うものもあります。難しいですね。

22、によい

「によい」は、「におい」という意味です。「よ」を、「お」に変えると意味と一緒の言葉に変わりますね。このように、標準語に似ている言葉も阿波弁にはあります。

23、ちくちく

「ちくちく」は、「少しづつ続ける様子」や「そろそろ」、「少し痛い様子」という意味があります。です。これは、複数の意味がある方言です。複数の意味がある方言には、5つや6つ意味があるものもあります。

24、おきょい・ちっさい

「おきょい」は、「大きい」という意味です。「大きい」の反対の「小さい」も、あります。それが、「ちっさい」です。「大きい」も「小さい」も、大きく変わってしまう。それが、阿波弁の面白いところです。

25、あるでないで

「あるでないで」は、「あるの?」それとも「ないの?」と思ってしまう。変な方言です。「あるでないで」は、「あるではないか」という意味です。「あるでないで」の「ない」は「何かが"無い"」という意味では使いません。

26、くそはんが

「くそはんが」は、なんとなく悪い意味とだとわかりますね。「くそはんが」は、「くそやろう(くそ野郎)」という意味です。「くそ」と「はんが」をわけて読むと「クソな版画」みたいになりますね。

27、どひん

「どひん」これは、標準語とは少し違う言葉の阿波弁です。「どひん」は、「どびん土瓶)」という意味です。「ひ」に「〃」をつけると標準語と一緒になるものもあります。

28、めんどい

「めんどい」これは、複数の意味がある阿波弁です。「めんどい」には、「むずかしい(難しい)」や「はずかしい(恥ずかしい)」、「きむずかしい(気難しい)」という意味があります。これは、3つの意味があります。

29、けんとがわるい

「けんとがわるい」は、「"けんと"って誰?」となりますが、「けんとがわるい」は、「見てくれ(見た目)が悪い」や「人に聞かれたら恥ずかしい」という意味です。

30、けつまずく

「けつまずく」は、最初の「け」をなくして読むとわかります。そうです、「つまずく」という意味です。このように、標準語の最初に言葉をつけた阿波弁もあります。

31、つい

「つい」これは、「よくにていること」や「うっかり失敗すること」、「すぐ」、「考えなしに」の4つの意味があります。複雑ですね。

32、なしになる

「なしになる」これは、「なくなる」という意味です。「なくなる」を詳しくすると「なしになる」という意味になると思うと、わかりやすいですね。

33、ちゃんぽん

「ちゃんぽん」と聞くと、「ラーメンみたいなヤツ」を想像しますが、(図↓)

「混ぜ合わせる」という意味です。実はこのちゃんぽんと言う言葉、本当に「混ぜ合わせる」という意味なんです。(ちゃんぽん - Wikipedia )本当の意味であるものも阿波弁にはあります。

34、はねかやる

「はねかやる」は、「倒れる(たおれる)」という意味です。「はねかやる」って「や」を「え」に変えると「跳ね返る」という言葉になるけれど、逆に「倒れる」という意味で意外ですね。

35、たいほー・トヒコキはぬすっとする

「たいほー」は、「嘘つき」という意味です。他にも、「トヒコキはぬすっとする」ということわざがありますが、この意味は「嘘つきは泥棒の始まり」という意味です。このことわざでの嘘つきは「トヒコキ」です。同じ意味でも言い方が違いますね。

36、ひろげさがす

「ひろげさがす」は、想像と違う意味になる阿波弁です。「ひろげさがす」は、「何かを探しているようす」をあらわしているような言葉ですが。「ひろげさがす」は、「取り散らかす」という意味です。

37、えらい

「えらい」これは、全然違う意味になる阿波弁です。「えらい」は、標準語では「普通よりもすぐれている様子」のことなどの意味がありますが、阿波弁で「えらい」は「くるしい」という意味です。走った後によく使います。

38、ねぶる

「ねぶる」これは、「ねむる」という意味です。真ん中の「ぶ」の部分を「む」に変えると、「ねむる」になりますね。

39、じゃまなおてんき

阿波弁には、標準語にはないあいさつの言葉があります。「じゃまなおてんき」もその1つです。「じゃまなおてんき」は、「天候が雨、天候が悪い」ときに使うあいさつです。「今日は、"じゃまなおてんき"ですね」などに使えます。

40、もー

「もー」これは、子供が使う阿波弁です。「もー」は、その意味の動物の鳴き声です。さて、「もー」はどの動物の意味でしょう。そう、「うし」です。鳴き声を使っている方言もあるみたいです。

41、だまかす

「だまかす」これは、「玉から出たカス」みたいな言葉だけれど、「だまかす」は標準語と少し違う言葉が使われている阿波弁です。「だまかす」の3文字目の「か」を消すとわかります。「だます」という意味です。

42こーねつ

「こーねつ」これは、全然違う意味になる阿波弁です。「こーねつ」は標準語では、「かぜをひいて"こーねつ(高熱)"がでる」などに使いますが、阿波弁では、「じまん」という意味です。

43、ばいやい

「ばいやい」これは、「ばいやい」の最初に「う」をたして「や」を「あ」に変えるとわかります。「うばいあい」という意味です。

44、はたく

「はたく」これは、「はたく」の「は」を「た」に変えるとわかります。「たたく」という意味です。阿波弁には、「たたく」を「はたく」というように、少し弱めな表現の言葉もあります。

45、ひげむし

「ひげむし」は「けむし」という意味です。ひげみたいなものが生えた虫という特ちょうをとらえている阿波弁ですね。その虫の特ちょうをとらえて作られた名前もたくさんあります。

46、おとどい

「おとどい」は複数の意味がある阿波弁です。「おとどい」には「兄弟」と「姉妹」という意味があります。標準語では、わけられている似ているものを合わせた阿波弁もあります。

47、ねんじゅう

「ねんじゅう」これは、「ねんじゅういつでも」という感じで使われています。阿波弁で「ねんじゅう」は、「いつも」という意味です。阿波弁には、おどろく(面白い方言20参照)のようにそのさきの意味をあらわしている言葉があります。

48、ねごめはごめ

「ねごめはごめ」ときくと、「ねごめ」や「はごめ」ってどのような米?と思う人もいると思いますが、阿波弁で「ねごめはごめ」は、「なにもかも」という意味です。「ねごめはごめ」というめちゃくちゃな言葉で「なにもかも」という意味に似合ってていると思います。

49、じいも・ごーしいも

「じいも」は「さといも」、「ごーしいも」は「じゃがいも」という意味があります。。これは、なぜ「さと」が「じ」になり、「じゃが」が「ごーし」になったのでしょう。じいもは実際聞きますが、ごーしいもは聞いたことがありません。

50、もえる

「もえる」これは、全然違う意味になる阿波弁であり、標準語と少し違う言葉が使われている阿波弁です。「もえる」は、「ふえる」という意味です。例えば、「ともだちが"もえる"」とできますが、阿波弁を知らない人がきくと、すごく大惨事なことがおきたようにきこえてしまいます。

最後に、、、

ぼくの住んでいる徳島県の方言、「阿波弁」について調べてみて、阿波弁には、標準語に似ているものや標準語にはない新しい言葉、複数の意味がある言葉など、様々なものがあることがわかりました。このホームページを見て、徳島県のことをあまり知らない人が、徳島県に興味を持ってくれたら嬉しいです。また、徳島県に住んでいる人が、このホームページを見て、クスッと笑ってもらえたら嬉しいです。

参考資料

徳島の方言辞典「あわのおもしろ方言集」徳島県方言研究同好会著、鳴門教育大学教授 世羅博昭・徳島大学総合科学部教授 仙波光明監修

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